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刺繍を飾りたい!パネル・額縁の選び方や100均アイテムを使った飾り方

記事作成日:2025.03.07
せっかく時間をかけて作った刺繍作品、どうやって飾ろうか迷っていませんか?額に入れるだけでなく、パネルにしたり、100均のアイテムを使ったりと、実はいろいろな飾り方があるのです。 一方で、どの方法を選べばいいのか、どうすれば作品を素敵に見せられるのか、悩んでしまいますよね。本記事では、刺繍作品の基本的な飾り方から、おしゃれなディスプレイテクニックまで、詳しく解説していきます。
刺繍を飾りたい!パネル・額縁の選び方や100均アイテムを使った飾り方

目次

刺繍作品の飾り方

刺繍作品を飾るにはさまざまな方法があります。まずは基本的な考え方から見ていきましょう。作品の特徴や飾る場所に合わせて、ぴったりの方法を選べるようになりましょう。

1-1刺繍作品を飾る前に準備しておきたいこと

刺繍作品を飾る前には、いくつかの準備が必要です。まず大切なのは、作品のアイロンがけです。しわを丁寧に伸ばすことで、作品の見栄えが格段に良くなります。また、作品の大きさを正確に測り、余白をどれくらい取るか考えることも重要です。 さらに、飾る場所の雰囲気や光の当たり具合もチェックしておきましょう。これらの準備をしっかりすることで、後々の失敗を防ぐことができます。

1-2どんな飾り方があるの?

刺繍作品の飾り方には、大きく分けて以下の4つがあります。 ・額装 ・パネル仕立て ・タペストリー風 ・刺繍枠 それぞれに特徴があり、作品の雰囲気や飾る場所によって選び方が変わってきます。額装は最も一般的で、作品を保護しながら格調高く飾ることができます。 パネル仕立ては、モダンでスタイリッシュな印象を演出できます。タペストリー風は、やわらかな雰囲気を出したいときに適しています。刺繍枠を使う方法は、手作り感を活かしたナチュラルな飾り方ができます。

まずは基本!額装の方法

額装は刺繍作品を飾る最も一般的な方法です。きちんとした手順で行えば、作品を美しく見せながら、長く保護することができます。ここでは、額装の基本的な方法から、プロ級の仕上がりにするコツまでご紹介します。

2-1額縁選びで迷わない!サイズとデザインの選び方

額縁選びは作品の見栄えを大きく左右する重要なポイントです。作品のサイズを測ったら、それより一回り大きな額を選びましょう。通常、作品の周りに2~5センチほどの余白があると、見た目のバランスが良くなります。 額縁の色は、作品の主な色調と調和するものを選ぶと失敗が少なくなります。例えば、暖色系の刺繍作品には木目調の温かみのある額が、モノトーンの作品にはシンプルなブラックやシルバーの額が合います。 作品の雰囲気に合わせて額縁を選ぶことで、より魅力的な仕上がりになります。シンプルな作品なら装飾的な額で華やかさを出したり、派手な作品なら控えめな額で引き締めたりするなど、バランスを考えて選びましょう。

2-2マットを使って作品をもっと素敵に見せよう

マットは額装の仕上がりを左右する重要なアイテムです。マットを使うことで、作品に奥行きが生まれ、より格調高い印象になります。マットの色は、作品の色合いに合わせて選びましょう。白やオフホワイトのマットは、どんな作品にも合わせやすい基本カラーです。マットの幅は、作品のサイズによって調整します。小さな作品なら3~4センチ、大きな作品なら5~7センチ程度の幅が一般的です。 マットは単なる飾りではなく、作品を保護する役割も果たします。適切な厚みと素材のマットを選ぶことで、作品を長く美しく保つことができます。

2-3失敗しない!額装の手順とポイント

額装の作業は慎重に進めることが大切です。まず、作品をアイロンがけして、しわを丁寧に伸ばします。次に、マットに作品を固定する位置を決めます。このとき、光に透かして配置を確認すると、より正確に位置決めができます。作品の裏側に両面テープを貼り、マットに固定します。作品が大きい場合は、中心部分にも両面テープを貼って、たるみを防ぎましょう。手順をまとめると以下の通りです。 1.作品のアイロンがけ 2.マットへの位置決め 3.両面テープでの固定 4.額縁への装着 5.裏板の取り付け 仕上げに額縁を閉じる際は、ゆっくりと丁寧に作業を進めましょう。急いで作業すると、作品にしわが寄ったり、位置がずれたりする原因になります。最後に吊り金具を取り付けて完成です。

ファブリックパネルの作ってみよう

刺繍作品をよりモダンに飾りたい方におすすめなのが、ファブリックパネルです。パネルに仕立てることで、立体感のある素敵なインテリアに仕上がります。難しそうに見えますが、手順を押さえれば初心者の方でも挑戦できます。

3-1初めてでも安心!必要な材料と道具

ファブリックパネルを作るための準備をしっかりしておくと、作業がスムーズに進みます。特に重要なのは、パネルの土台となるデコパネの選び方です。発泡スチロール製のものは軽くて扱いやすく、初心者の方にもおすすめです。また、刺繍作品をきれいに固定するための両面テープは、布用の専用テープを選びましょう。 必要な材料は以下の通りです。 ・デコパネ(発泡スチロール製のパネル) ・刺繍作品 ・布用両面テープ ・カッターマット ・カッター ・定規 ・マスキングテープ ・水張りテープ(あれば) ・チャコペン これらの材料が揃ったら、作業スペースを整理整頓して始めましょう。カッターを使う作業が多いので、安全な作業環境を整えることも大切です。

3-2丁寧に解説!作り方の手順

パネル作りは順序立てて進めることで、美しい仕上がりになります。まずは刺繍作品のアイロンがけから始めます。しわを丁寧に伸ばすことで、パネルに貼った時の仕上がりが格段に良くなります。次に、デコパネを刺繍作品のサイズに合わせてカットします。このとき、作品より少し大きめにカットすることがポイントです。 作業の手順は以下の通りです。 1.刺繍作品のアイロンがけ 2.デコパネのサイズ決めとカット 3.作品の位置決め 4.両面テープでの固定 5.余分な布のカット 6.周囲の処理と仕上げ パネルの厚みを出すために、側面用のパーツも必要です。これらは同じデコパネから切り出し、本体と組み合わせていきます。このとき、角がきれいに合うように注意深く作業を進めましょう。

3-3仕上がりを良くするコツとアイデア

パネルの仕上がりをより美しくするためのポイントをご紹介します。最も重要なのは、布の張り方です。布を引っ張りすぎると歪みの原因になり、緩すぎるとたるみができてしまいます。適度な張り加減で、四方から均等に力をかけながら貼り付けていきましょう。 また、角の処理は見栄えを大きく左右します。布を折り込む際は、きれいな直角になるよう、余分な布をカットして整えます。

3-4よくある失敗と対処法

パネル作りでよく起こるトラブルとその解決方法について説明します。一番多いのが、布のたるみや歪みの問題です。これは両面テープを貼る位置と、布を引っ張る強さが関係しています。 布を貼る前に、マスキングテープで仮止めして全体のバランスを確認するのがおすすめです。また、角の処理で布が厚くなりすぎる場合は、布を薄く切り込んでから折り込むことで、すっきりとした仕上がりになります。

3-5パネルの飾り方とアレンジテクニック

完成したパネルは、様々な方法で飾ることができます。壁に掛ける場合は、パネルの裏側に吊り金具を取り付けます。複数のパネルをグループ化して飾れば、より豪華な壁面ディスプレイが作れます。 また、イーゼルを使って棚や机の上に置いて飾るのも素敵です。季節や気分に合わせて、パネルの配置を変えることで、お部屋の雰囲気を手軽に変えることができます。

もっと手軽に!100均アイテムを使った飾り方

100均ショップには、刺繍作品を素敵に飾るためのアイテムがたくさんそろっています。プチプラなので、いろいろな飾り方を試してみるのにぴったりです。ここでは、おすすめのアイテムと活用方法をご紹介します。

4-1セリアで見つけた!おすすめアイテム

セリアには、刺繍作品の飾り付けに使える優秀アイテムが豊富にあります。特に人気なのが、木製フレームとアクリルフレームです。木製フレームは温かみのある雰囲気を演出でき、アクリルフレームはモダンな印象に仕上がります。 また、両面テープやマスキングテープなどの基本的な道具も、クオリティが高くて使いやすいものが多いです。これらのアイテムを組み合わせることで、プチプラでもおしゃれな飾り付けが楽しめます。作品の雰囲気に合わせて、フレームの色や素材を選んでみましょう。

4-2ダイソーで買える!便利な飾り道具

ダイソーには刺繍作品を飾るための実用的なアイテムが豊富に揃っています。特に注目したいのが、サイズ展開が豊富なフォトフレームです。A4サイズから手のひらサイズまで、様々な大きさが用意されているので、作品のサイズに合わせて選べます。また、最近では刺繍作品専用の額縁も登場し、作品の厚みに対応した設計になっています。 壁掛け用のフックやスタンドも種類が豊富で、飾り方の幅が広がります。さらに、フレームをアレンジするためのリボンやレース、デコレーション用品も充実しています。 キャンドゥの穴場アイテム キャンドゥには他の100均ショップとは一味違う、ユニークなアイテムが揃っています。特に注目したいのが、アンティーク風のフレームです。レトロな雰囲気のデザインは、刺繍作品との相性が抜群です。また、フレームの表面加工が丁寧で、高級感のある仕上がりになっているものも多くあります。 壁面装飾用のワイヤーネットや、マグネット式の飾り用クリップなど、斬新なアイデアで作品を飾れるアイテムも豊富です。インテリアとして活用できるミニイーゼルや、複数の作品を飾れるガーランド風ディスプレイ用品なども見つかります。

4-3プチプラでおしゃれ!アレンジアイデア

100均アイテムを使ったアレンジは、アイデア次第で無限の可能性が広がります。例えば、シンプルな木製フレームにリボンやドライフラワーをあしらうことで、ナチュラルな雰囲気のディスプレイが作れます。また、複数のフレームを組み合わせてギャラリーウォールを作れば、お部屋の主役になる素敵な空間が生まれます。 フレームの色をペイントで変更したり、マスキングテープでデコレーションしたりと、カスタマイズも自由自在です。壁面を有効活用するなら、ワイヤーネットを設置して、クリップで作品を飾るスタイルもおすすめです。季節に合わせて作品を付け替えやすく、レイアウトの変更も簡単です。 さらに、スタンドタイプのフレームを使えば、棚や机の上でも立体的なディスプレイを楽しめます。照明との組み合わせで、より魅力的な演出も可能です。これらのアイデアは、数百円程度の予算で実現できる上、自分らしいアレンジを加えることで、世界に一つだけの飾り方を見つけることができます。

4-4100均フレームを素敵にアップグレード

100均のフレームはそのまま使うだけでなく、ひと手間加えることでより魅力的なインテリアに生まれ変わります。例えば、フレームの縁に和紙テープを貼ることで、和モダンな雰囲気を演出できます。また、木製フレームにアンティーク風のペイントを施せば、まるでヨーロッパの古い額縁のような雰囲気になります。 さらに、フレームの表面にモールディングペーストを使って立体的な模様を作り、メタリックカラーで仕上げれば、高級感のある装飾フレームに大変身します。このようなアップグレードは、作品の雰囲気に合わせて選べます。 シンプルなフレームには、コーナーにビーズやスパンコールを接着して、さりげないアクセントを加えるのもおすすめです。また、フレームの内側にレースやリボンを貼り付けることで、作品を優しく包み込むような柔らかな印象に仕上がります。これらの工夫により、100均アイテムとは思えない上質な仕上がりを実現できます。

刺繍枠を使ったディスプレイ

刺繍枠は作品を制作する道具としてだけでなく、そのまま飾るための額としても活用できます。木製の刺繍枠が持つ素朴な風合いは、手作り作品との相性が抜群です。ここでは、刺繍枠を使った様々な飾り方をご紹介します。

5-1刺繍枠そのままの飾り方のコツ

刺繍枠をそのまま飾る方法は、手作りの温かみを最大限に活かせる飾り方です。まず大切なのは、刺繍枠のサイズ選びです。作品より一回り大きな枠を選ぶことで、余白のバランスが取れた見栄えの良い仕上がりになります。木製の刺繍枠は、サンドペーパーで軽く磨いてから使うと、より高級感のある仕上がりになります。 また、枠の色を変えたい場合は、水性ステインを使うことで木目を活かしながら色味を調整できます。作品を枠に固定する際は、布の張り具合が重要です。強すぎず緩すぎない、程よい張り加減で固定することで、長期間美しい状態を保つことができます。 裏側の始末も重要で、余分な布をカットした後、フェルトで裏打ちすることで、見えない部分まで丁寧に仕上がります。このような細かな配慮が、作品全体の質を高めることにつながります。

5-2刺繍枠をアレンジしたおしゃれな見せ方

刺繍枠をそのまま使うだけでなく、アレンジを加えることで、より魅力的なディスプレイが可能になります。例えば、刺繍枠の外側にリボンを巻きつけることで、華やかさをプラスできます。 シーズンごとに違う色のリボンに付け替えれば、季節感のある装飾になります。また、枠の外周にドライフラワーやプリザーブドフラワーを取り付けることで、ボタニカルな雰囲気を演出できます。 さらに、刺繍枠同士を紐やリボンでつなげて、モビールのように吊るす飾り方も素敵です。枠のサイズを変えることで、立体的な広がりが生まれ、空間全体を彩るアート作品になります。木製の刺繍枠はペイントやデコパージュなどのクラフト技法との相性も抜群で、お好みのデザインにカスタマイズできます。このように、ちょっとした工夫で刺繍枠は様々な表情を見せてくれます。

5-3複数の作品をまとめて飾るレイアウト術

複数の刺繍作品をまとめて飾ることで、より印象的な空間を作ることができます。壁面を使ったギャラリー風のディスプレイでは、大小様々な刺繍枠を組み合わせることがポイントです。 同じサイズばかりだと単調になりがちですが、サイズの変化をつけることで、視線の動きが生まれ、より魅力的な壁面になります。配置を決める際は、まず床に並べてバランスを確認するのがおすすめです。 大きな作品を中心に置き、周りに小さな作品を配置していくと、まとまりのある構図が作りやすくなります。また、作品同士の間隔も重要で、近すぎると窮屈な印象に、遠すぎるとまとまりが失われます。 一般的には、刺繍枠の直径の半分程度の間隔を空けるとバランスが取りやすいです。色使いにも気を配り、似たトーンの作品をグループ化したり、あえてコントラストを付けたりすることで、より魅力的な空間を演出できます。

タペストリー風の素敵な飾り方

刺繍作品をタペストリーとして飾ると、布本来の柔らかさを活かしながら、お部屋のアクセントとして楽しむことができます。壁に掛けて楽しむタペストリーは、お部屋の印象を大きく変える素敵なインテリアになります。

6-1布選びから始める基本のポイント

タペストリーに仕立てる際の布選びは、完成品の印象を大きく左右する重要な要素です。刺繍作品の背景となる布は、作品の雰囲気を引き立てる色や素材を選びましょう。 例えば、繊細な刺繍作品には、上質なリネンや柔らかな綿布が適しています。色味は作品の主要な色に合わせつつ、少し落ち着いたトーンを選ぶと、刺繍が際立ちます。 また、布の厚みも重要なポイントです。薄すぎると形が崩れやすく、厚すぎると重たい印象になってしまいます。季節感も考慮に入れ、夏は涼しげな麻混紡、冬は温かみのあるウール混など、素材を使い分けるのもおすすめです。布を選ぶ際は、実際に手に取って質感を確認し、刺繍作品と合わせてみることで、イメージ通りの仕上がりになるか確認できます。

6-2おしゃれな吊るし方のバリエーション

タペストリーの吊るし方によって、作品の印象は大きく変わります。最も基本的な方法は、上部に棒を通して吊るす方法です。木製の棒を使えばナチュラルな雰囲気に、真鍮やアイアンの棒を選べばモダンな印象になります。 紐の選び方も重要で、麻紐やレザーコード、リボンなど、様々な素材を作品に合わせて選択できます。また、コーナーにタッセルやポンポンを付けると、よりタペストリーらしい雰囲気が出ます。 壁に固定する金具も、目立たないシンプルなものから装飾的なものまで、空間の雰囲気に合わせて選べます。吊るす高さも重要で、視線の高さよりやや上に設置すると、空間に広がりが生まれます。複数の作品を段違いに吊るすことで、立体的な壁面装飾を楽しむこともできます。

6-3作品を引き立てる背景布の選び方

タペストリーとして刺繍作品を飾る際、背景となる布の選び方は見逃せないポイントです。背景布は作品の印象を大きく左右するため、慎重に選ぶ必要があります。まず、刺繍作品の色調を引き立てる色を選びましょう。 派手な刺繍作品の場合は、落ち着いた無地の布が適しています。逆に、シンプルな刺繍作品には、控えめな柄物の布を合わせることで、奥行きのある仕上がりになります。素材感も重要で、刺繍糸の質感と調和する布を選びます。また、背景布のサイズは刺繍作品より十分に大きめにとり、余白を活かした構図を作ることがポイントです。 布端の始末も見栄えを左右します。四辺をきれいに縫い折りすることで、完成度の高い作品に仕上がります。季節によって背景布を変えることで、一つの刺繍作品でも異なる表情を楽しむことができます。このように、背景布選びは作品の魅力を最大限に引き出すための重要な要素となります。

まとめ

刺繍作品の飾り方には、額装やパネル仕立て、タペストリー、刺繍枠を使う方法など、様々な選択肢があります。100均アイテムを活用すれば、気軽に飾り方を試すことができ、プチプラでおしゃれな空間作りも可能です。時間をかけて作った大切な刺繍作品、せっかくなら、その魅力を最大限に引き出せる飾り方で楽しみたいですよね。本記事で紹介した方法を参考に、自分らしい素敵な飾り方を見つけてください。毎日の暮らしがより楽しく、心豊かなものになるでしょう。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
日本インストラクター技術協会編集部