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整体とマッサージの違いは?基礎知識や得られる効果の違いを徹底解説

記事作成日:2024.09.09
「整体とマッサージの違いは?」
「身体がつらい時は、整体とマッサージどっちに行けばいい?」
上記についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、整体とマッサージの基礎知識や、違い、得られる効果など詳しく説明していきます。
整体とマッサージの違いは?基礎知識や得られる効果の違いを徹底解説

目次
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そもそも整体とマッサージはどんなものか?

整体とマッサージはどのようなものか、ここでは基礎知識について解説します。

1-1整体とは

整体とは、筋肉のバランスや骨盤の歪みを整え、腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みを和らげる施術です。関節の可動性の改善と筋肉のコリを解消し、血液循環を良くすることで自然治癒力が高まります。
例えば、整体の施術内容には骨格や骨盤の矯正、筋肉の硬さの緩和、筋膜調整などがあります。これにより姿勢が良くなり、体全体のバランスが整います。施術は主に手技で行われますが、補助的に道具を使用する場合もあります。
また、整体は法定外の医業類似行為であり、診断や治療といった医療行為は行えません。そのため、保険も適用されません。
整体は、骨格の矯正や筋肉の調整を通じて体のバランスを整え、不調の改善や予防を目指す手技療法です。

1-2マッサージとは

マッサージは、手技によって体の表面から刺激を与え、血流や組織の代謝を促進する施術です。疲労の回復を早め、身体の不調を整えてくれます。
例えば、マッサージは手を使って皮膚に直接アプローチし、求心性の技法で血流を改善します。オイルやクリーム、パウダーを使うこともあります。マッサージは直接皮膚に触れる点が特徴で、あん摩や指圧とは異なり、薄い衣服の上から施術しません。
また、「マッサージ」という言葉を用いて営業できるのは「国家資格保有者であるあん摩マッサージ指圧師」が運営する施術所だけです。そのため、リラクゼーション店やエステ店では「もみほぐし」や「リフレクソロジー」などと呼ばれ、マッサージに近い施術が行われます。
あん摩マッサージ指圧師による施術が受けたい場合は、有資格者がいるか確認しましょう。あん摩マッサージ指圧師の施術は、医師の同意があれば一定の要件を満たし、健康保険が適用される場合がありますが、リラクゼーション店などの施術には保険は適用されません。

整体とマッサージの違い

整体とマッサージの違いについて、「目的」「施術方法」「期待できる効果」に分けて解説します。

2-1目的の違い

整体とマッサージは、目指す目的に違いがあります。
整体の目的は、骨格や筋肉の歪みを整え、自然治癒力を高めることで根本的な改善を目指すことで、、マッサージの目的は筋肉の疲労やコリをほぐし、血行を促進することで疲労回復、健康増進を図ることです。
例えば、慢性的な腰痛や肩こりに悩んでいる場合、整体は姿勢や骨格の調整を通じ、根本からの解決を目指していきます。一方で、マッサージは、筋肉の緊張を緩和し、血行を改善することで痛みや疲労の軽減を目指します。
整体は体の歪みを整え、自然治癒力を高めることで根本的な改善を目指し、マッサージは筋肉のコリをほぐし、血行を促進することで疲労回復やリフレッシュを図ります。

2-2施術方法の違い

整体とマッサージは、施術方法も違います。
整体の施術方法は、手技を中心に骨盤や背骨の調整を行い、体のバランスを整えて筋肉のコリや疲労を改善する施術です。整体院によっては、機械を使う場合もあります。また、スポーツ整体や美容整体などもあり、目的に応じた施術が行われます。
一方で、マッサージは、手や指を使って筋肉を揉んだりさすったりし、筋肉の緊張をほぐします。あん摩マッサージ指圧師による施術は医師の同意書があれば保険適用が可能で、リラクゼーション店では心や体の癒しを提供します。

2-3期待できる効果の違い

整体とマッサージも、期待できる効果も違います。
整体は、腰痛や肩こりの緩和、体の歪み改善、自律神経失調症の緩和を目的とし、全身のバランスを整えて痛みの再発を予防します。一方、マッサージは血流を改善し、脊椎の歪みを正して体の痛みやコリを緩和し、体力回復と健康増進を目指します。
例えば、整体では体全体のバランスが整えられ、肩こりや自律神経失調症の緩和も期待できます。整体師は全身をチェックし、潜在的な問題箇所を見つけ、再発を予防してくれるでしょう。一方、マッサージでは、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで、体のコリや痛みが軽減され、全体的な健康が向上します。

整体とマッサージそれぞれの効果は?

上記で、整体とマッサージの違いを説明してきましたが、ここではそれぞれで得られる効果についてより詳しく解説いたします。

3-1整体

整体で得られる効果は、主に以下のようなものです。

肩こり・腰痛

整体では、姿勢の崩れや体の歪みを調整し、血流を改善することで、肩こり、腰痛などの慢性的な痛みや不調を軽減します。
姿勢の崩れや体の歪み、血流などから起こっている場合は、全身のバランスを整えることで改善が期待できるからです。
「特に痛めた覚えがない」「常に重だるさや筋肉のこりを感じている」といった慢性的な痛みや不調がある場合、整体の施術によって効果が現れることが多いでしょう。
姿勢の崩れや体の歪み、血流障害が原因の痛みや不調は、整体の施術で全身のバランスを整えることで、肩こりや腰痛が改善されることが多いです。

膝の痛み

膝の痛みの軽減も期待できます。
骨盤の歪みが原因の可能性もあるからです。
例えば、骨盤の歪みにより、足の骨や膝のお皿が擦れて痛みを引き起こしているケースが多く考えられます。
変形性膝関節症と診断されて注射を受けているにもかかわらず痛みが続く場合、骨盤の歪みを改善することで、足や膝の骨が正しい位置に戻り、擦れによる痛みが軽減されます。実際に、骨盤矯正を行ったことで劇的な変化を感じる人もいます。

手足の痺れ

手足の痺れの改善も期待できます。
神経の圧迫が、筋肉のコリや骨盤の歪みがしびれを引き起こしている可能性があるからです。
例えば、椎間板が狭くなっていると診断され、牽引治療を行っても症状が改善しない場合、筋肉のコリや骨盤の歪みが原因で神経を圧迫している可能性があります。この場合、筋肉のコリや骨盤の歪みを解消することで、しびれが改善されることがあります。

自律神経の乱れ

自律神経失調症の乱れは、骨盤や背骨のズレを整え、腹部の調整を行うことで改善される可能性があります。
自律神経の出入口である頭や背骨のズレを整え、呼吸を司る腹部の調整を行うことで、体全体のバランスが整い、自律神経の働きが正常化するからです。
例えば、慢性的な頭痛やめまい、耳鳴り、不安感、冷え性、食欲不振、睡眠障害、疲れが取れない、関節の痛みなどといった症状は、自律神経失調症の乱れから生じている可能性があります。これらの症状に対して、骨盤や背骨のズレを整え、腹部の調整を行うことで、徐々に症状が改善されることが期待できます。

3-2マッサージ

マッサージで得られる効果は、主に以下のようなものです。

疲労回復

マッサージは、疲労回復に効果的です。
筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで疲労物質を排出しやすくするため、筋肉の疲労回復を促進してくれるからです。
例えば、アスリートが定期的にマッサージを受けることでパフォーマンスを維持できるように、一般の人々も定期的なマッサージを受けることで筋肉疲労の慢性化を防ぐことができます。仕事や日常のストレスで溜まった筋肉の緊張をほぐし、体全体のリラックス効果も期待できるでしょう。
マッサージは、筋肉疲労を防ぎ、慢性化を防ぐために非常に効果的です。

血行促進

マッサージは、血行の促進に効果的です。
体の痛みや強い寒気などは血行不良から起こることがあるからです。
例えば、慢性的な肩こりや腰痛、冷え性に悩む人がマッサージを受けることで、筋肉の緊張が解消され、血行が改善されます。痛みや寒気が緩和されるだけでなく、血圧も正常範囲に近づきます。
体の痛みや寒気は血行不良が原因となることが多く、マッサージはこれらの症状緩和と血圧改善に効果的と言えるでしょう。

ストレスの緩和

マッサージはストレスの緩和にも役立ちます。
ストレスは心への負担だけでなく、ホルモンバランスの崩れや免疫力低下などの健康障害を引き起こす可能性があるからです。
例えば、ストレスで疲れが溜まった人がマッサージを受けると、体内の毒素が排出され、心身ともにリラックスします。ホルモンバランスが整い、免疫力も向上し、体の不調が軽減されることが多いです。
マッサージはストレス軽減に効果的で、ホルモンバランスの改善や免疫力向上を通じて、体の辛い症状にも効果が期待できるでしょう。

身体がほぐれる

マッサージは、身体をほぐすのにも効果的です。
筋肉の痛みや凝りを放置すると体が硬くなるだけでなく、体に悪影響を及ぼす可能性があるからです、
例えば、肩こりや腰痛があると、無意識に痛みを避ける姿勢をとり続けることで、全身のバランスが崩れてしまいます。マッサージを受けることで、筋肉の緊張が和らぎ、体の柔軟性を保つことが期待できるでしょう。

整体とマッサージはどっちがいい?選び方を解説

ここでは、整体とマッサージのどちらを選べばいいのか詳しく解説します。
どちらに行こうか悩んでいる方は、よく読んで自分に合った方を選んでみてください。

4-1根本的に治したい人は整体へ

身体に起きている不調を根本的な問題を解決したい方には整体がおすすめです。
整体は、身体に起きている問題を根本から改善し、長期的な健康をサポートしてくれるからです。
例えば、整体では痛みの根本的な改善、姿勢の矯正、自律神経の調整、定期的なケアなど、包括的な健康管理を提供します。また、運動時のパフォーマンス向上や産後の骨盤矯正、日常生活のアドバイスも受けられます。
身体の痛みや姿勢の悪さ、自律神経の乱れなど、根本的な改善を求める方には、マッサージよりも整体をお勧めします。

4-2一時的にほぐしたい人はマッサージへ

一時的に身体をほぐしたい、リラックスしたいという方は、マッサージがおすすめです。
マッサージは痛みがほとんどなく、リラックスできるからです。
例えば、特に痛みや問題を抱えていないが施術を受けたい方や、身体が疲れていると感じている方などはマッサージを受けると、その場のつらさを和らげることができます。
定期的なケアではなく、行きたい時に行ける手軽さも魅力です。また、費用も比較的安いため、仕事の合間や終わった後にすぐ受けられます。
気軽に身体をほぐしたいという方は、整体よりもマッサージを選ぶことをお勧めします。

整体とマッサージの施術・資格の種類

整体、マッサージには、様々な施術や資格があります。
資格が必須なものもあれば、そうでないものもあります。
ここでは、施術や資格の種類を解説します。

  必要な資格 保険適用 主な勤務先
整体師 なし なし 整体院
柔道整復師 国家資格 一部あり 接骨院(整骨院)
あん摩マッサージ指圧師 国家資格 一部あり マッサージ院
鍼灸師(しんきゅうし) 国家資格 一部あり 鍼灸院
セラピスト なし なし エステサロン
リフレクソロジスト なし なし エステサロン

5-1整体師

整体師は、手技を使って骨格の歪みを調整し、身体の不調を改善します。
肩こりや腰痛を訴える顧客に対して、整体師は骨格のバランスを整える手技を用いて症状を緩和させます。
整体師は国家資格ではなく、無資格・未経験でも働くことができますが、人体構造の理解や技術が求められるため、民間資格を取得したり、働きながらスキルを身につけることが一般的です。

5-2柔道整復師</h>

施柔道整復師は、国家資格を持つ施術者です。
接骨院や整骨院で施術をしています。
柔道整復師は、柔道でのケガを整復することが起源であり、急性の外傷が主な対象です。
例えば、捻挫や打撲などの急性外傷に対して、柔道整復師が施術を行います。
柔道整復師は、国家資格を持っており、保険適用で施術を受けることができます。
また、国家資格を持たない人が施術を行うことも法律上は認められており、過去の判例でもその正当性が立証されています。
接骨院や整骨院で施術を行う柔道整復師は国家資格を持ち、急性の外傷に対する施術に保険が適用されます。国家資格を持たない人の施術も法律で認められていますが、国家資格の施術には広告制限があり、料金の明記ができないなどの不自由な面もあります。

5-3あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、国家資格を持つ施術者です。
器具を使用せずに問診や検査法で身体の不調の原因を特定し、「なでる」「揉む」「押す」「さする」などの動作を直接患者さんの身体に行うことで、血行を改善し不調を和らげます。
例えば、肩こりや腰痛などの不調に対して、あん摩マッサージ指圧師は東洋医学の知識を基に、手技だけで血行を促進し、症状を軽減します。
あん摩マッサージ指圧師は、東洋医学の知識を活用し、器具を使わずに手技で患者さんの不調を緩和します。医師の指示や判断なしに治療を行うことができ、幅広い症状に対応しますが、禁忌症、脱臼、骨折などの症状は除かれます。

5-4鍼灸師(しんきゅうし)

鍼灸師とは、「はり師」「きゅう師」両方の国家資格を取得した施術者です。
鍼や灸を用いて全身のツボに刺激を与えて治療を行います。
「はり師」は症状に合わせて適切なツボに鍼を刺し刺激を与え、「きゅう師」はもぐさを燃やしてツボを刺激します。共通する技術が多いため、両方の資格を取得する人が多いです。
例えば、肩こりや腰痛などの症状に対して、鍼灸師は鍼や灸を使ってツボを刺激し、血行を促進して痛みを和らげます。これにより、患者さんはリラックスし、症状の改善が期待できます。

5-5セラピスト

セラピストは、専門知識や技術を使って心や身体を癒す職業全般のことです。
「療法士」や「治療士」とも呼ばれています。
セラピストは主に「リラクゼーション・美容系」「医療・健康系」「心理系」の3つの分野に分かれ、それぞれ異なる知識や技術が求められます。
例えば、リラクゼーション・美容系のセラピストは、マッサージやアロマセラピーを通じてリラックスを提供します。一方、医療・健康系のセラピストは理学療法や作業療法を行い、心理系のセラピストはカウンセリングを通じて精神的なサポートを行います。
セラピストには、国家資格や民間資格が必要なものから資格なしで働けるものまで、各分野で様々な職種があります。それぞれの分野に応じた専門知識と技術を持つことが重要です。

5-6リフレクソロジスト

リフレクソロジストは、リフレクソロジーの知識を持ち、施術を行う専門家です。
足裏や手のひらに刺激を与えることで、臓器や器官を活性化し、自然治癒力や免疫力を高める療法です。
例えば、足裏の反射区を刺激することで、消化器官の働きを改善したり、手のひらのポイントを押すことで、ストレスを軽減する効果が期待できます。
リフレクソロジーの施術をサロンで行う場合、資格は必須ではありませんが、民間の資格を取得していると信頼度が高まります。

整体とマッサージを選ぶ際の注意点

ここでは、整体とマッサージを選ぶ際の注意点を詳しく解説します。

6-1求める目的で値段も変わる

整体、マッサージに求めるものは個人の体調や目的によって異なり、整体院やマッサージ店によって施術内容や料金も異なります。
リラックスが目的なら短時間のクイックマッサージが適していますが、深い癒しを求めるならリラクゼーションサロンが良いでしょう。一方、痛みや不調が深刻な場合は、国家資格を持つ専門家による施術が必要でしょう。
整体やマッサージに求めるものをまずは自分が明確にし、体調に応じて適切な施術を選ぶことが大切です。リラックスや癒しを求める場合と、深刻な痛みや不調を解消する場合では、選ぶべき施術が異なります。また、身体が辛い場合は医療機関での診察も忘れずに行いましょう。

6-2激安店には注意する

格安や激安を売りにしている整体院やマッサージ店には、注意する必要があります。
質や安全性に問題がある可能性があるからです。
例えば、大手のサロンチェーンはしっかりと研修を行っていることが多く、質の高い施術を受けられることが期待できます。格安マッサージ店を選ぶ際は、慎重に選び、あまりにも安過ぎる店は避けるようにしましょう。

整体とマッサージは似て非なるもの!自分の症状に合った施術を選ぼう

ここまで、整体とマッサージの特徴や、それぞれの違い、得られる効果、選び方など詳しく説明してきました。
整体とマッサージには、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは目的によって異なります。
整体は、根本的な改善を目指す方に適しています。体の歪みを正し、長期的な健康改善が期待できます。
マッサージは、気持ちよくリラックスできる施術が特徴です。短期的な疲労回復やリラクゼーションに適しています。
初めての施術は、整体とマッサージの効果に差はありませんが、継続することで効果が得られます。整体は体の改善を実感でき、マッサージはその場でのリラクゼーションが感じられます。
自分の目的に合わせて、整体かマッサージを選びましょう。