むくみ改善インストラクター資格

リンパケアセラピストとは?資格や活かせる働き方を徹底解説

記事作成日:2024.10.07
「リンパケアセラピストとはどんな仕事?」
「リンパケアセラピストの資格はどんなものがある?」
このようなことでお悩みではないですか?
この記事では、リンパケアリストはどのようなものか、なるためにはどうしたら良いのかや、資格の種類、活かせる仕事など詳しく解説しています。
リンパケアセラピストとは?資格や活かせる働き方を徹底解説

目次

リンパケアセラピストとは?

リンパケアセラピストとは、リンパの流れを改善する施術を行う専門家です。
リンパケアには、ダイエット効果やむくみ、肌荒れの改善効果があります。
例えば、足や顔、鎖骨などのリンパの滞りを優しくマッサージしたり、ツボ押しの技術も用いたりして、リンパの流れをスムーズにします。それぞれの症状に合わせて、最適なケアを提供し、むくみを軽減していきます。
リンパケアセラピストは、サロンやエステなどさまざまな場で活躍できます。また、資格の種類もさまざまで、セルフケア向けの簡単なものから、医療現場で活躍できる専門的なものまであります。

リンパケアセラピストになるには?

リンパケアセラピストは資格がなくても働けますが、資格を持つことで就職や開業に有利です。
資格があると、知識や技術の証明となり、信頼度が高まるため、採用されやすくなるからです。また、高い知識と技術が求められる仕事なので、資格取得は重要です。
資格を取得すると、給料面で優遇されることもあります。さらに、自分で開業する場合も、資格があるとお客様の信頼を得やすく、新しいお客様を集めやすくなります。
リンパケアセラピストとして働くには、資格を取得した方が就職や開業の際に大きなメリットがあると言えるでしょう。

リンパケアセラピストの働き方は?

リンパケアリストの働き方は、4つ挙げられます。
・エステサロンやマッサージ店
・美容アドバイザー
・開業
・医療施設
以下で詳しく解説していきます。

3-1エステサロンやマッサージ店

リンパケアセラピストは、エステサロンやマッサージ店で活躍できます。
お客様の悩みに応じた施術が可能だからです。
例えば、脚のむくみが気になっている女性が施術を受けると、人によっては数センチ細くなる即効性も期待できます。また、エステサロンでもリンパケアが取り入れられており、スリムになる効果とともに気分もリフレッシュされます。
さらに、アロマや特別なエッセンシャルオイルを使用することで独自性を出している店舗なども多いです。
リンパケアセラピストは、エステサロンやマッサージ店などで、女性の美と健康を支える重要な役割を担えるでしょう。

3-2美容アドバイザー

リンパケアセラピストは、美容アドバイザーとして正しいリンパケア方法を発信することもできます。
美容アドバイザーとして活動するには、分かりやすく説明するための教養と知識が必要だからです。
例えば、SNSで正しいリンパケア方法やむくみに効く食材やメニューを紹介します。
また、SNSで人脈を広げると、講演会に呼ばれたりする機会もあるかもしれません。
美容アドバイザーとして、教養や集客スキルを活かしながら正しいリンパケアを発信し、女性の美しさをサポートしつつ、高収入を目指すことも可能です。

3-3開業

リンパケアセラピストは、独立してサロンを開業することも可能です。
自分でお店のコンセプトや施術内容を考えたい人に適しています。
独立してサロンを開業する場合は、エリアの選定や、独自の施術メニューやサービスを提供することが大切です。他のサロンと差別化が必要だからです。
さらに、技術を磨き続けてリピーターを増やせば、収入を安定させることができるでしょう。
独立してサロンを開業することで、自分のペースで働けるだけでなく、工夫と努力次第で高収入を目指せます。

3-4医療施設

リンパケアセラピストが医療現場で活躍するには、国家資格が必要です。
リンパの流れを改善する技術が、患者さんの健康と回復をサポートできるからです。
リンパケアは、老廃物の排出を促進し、むくみや痛みを軽減する効果があるので、寝たきりの方や体を自由に動かしにくい患者さんの生活の質を向上させることができます。
また、患者さん一人一人に適した運動プログラムを提案でき、全体的な健康管理をサポートします。
医療現場においてのリンパケアセラピストは、患者さんの健康と回復をサポートできる重要な役割を果たしています。

リンパケアセラピストの資格

リンパケアセラピスト関連の資格は、種類がたくさんあります。
・リンパケアセラピスト
・むくみ改善インストラクター
・リンパケア検定
・リンパ浮腫療法士
以下では、その中でもおすすめの資格を紹介します。

4-1リンパケアセラピスト

リンパケアセラピストと呼ばれる資格は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)認定資格があります。
JAAMP認定の資格は、初めてリンパケアを学ぶ方でも最短2ヶ月で取得できるのでおすすめです。
この資格では、以下のようなことを学習します。
・腹式呼吸によるリンパケア
・リンパの流れを良くする食事や食材
・リンパと自律神経の関係
・自律神経を落ち着かせる方法
身体の外側から血流改善や免疫力アップを図る施術方法と、内側から体調を整える方法の両方を習得する必要があります。
JAAMPのリンパケアセラピスト試験は、リンパケアに関する広範な知識をカバーしており、外側と内側の両面から体調を整える方法を身につけることができます。

資格名 JAAMPリンパケアセラピスト
受験資格 協会指定の認定講座を受講した人
受験料 10,000円
受験方法 在宅受験
合格率 不明
公式ページ https://www.domap.net/biyo/rinpa/

4-2むくみ改善インストラクター

むくみ改善インストラクターは、日本インストラクター技術協会が認定するリンパケアの基礎知識を十分に理解していることを証明する資格です。
この資格では、主に以下のことを学びます。
・リンパ管の知識
・脾臓と血液の知識
・むくみの原因
・リンパケアのテクニック
・禁忌や体の不調の特徴
・姿勢改善方法
資格取得者は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。

資格名 むくみ改善インストラクター資格検定
受験資格 特になし
受験料 10,000円
受験方法 在宅受験
合格率 不明
公式サイト https://www.jpinstructor.org/shikaku/rinpacare/

4-3リンパケア検定

日本リンパ協会が認定するリンパケア検定には、1級と2級があります。
2級では、リンパケアの基礎知識やセルフケアの方法、1級では医学知識を含めた高度な内容を学びます。
2級で基本を学び、合格すると、1級の受験が可能です。1級では患者のリンパケアを行うための高度な医学知識やテクニックを習得し、プロのセラピストとしての活動に活かせます。
リンパケア検定の取得を目指したい場合は、まずは2級の合格を目指しましょう。

資格名 リンパケア検定
受験資格 2級は特になし
1級は2級合格者
受験料 2級:6,600円
1級:13,200円
受験方法 在宅受験
合格率 2級:56%(2019年10月)
公式サイト https://lymphcarekentei.lymphjapan.com/

4-4リンパ浮腫療法士

リンパ浮腫療法士は、リンパ浮腫診療の医療水準を向上させるために立ち上げられた認定機構による国家資格を持っている人向けの資格です。
主に、医師や看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師などが対象です。
この資格は、がんの後遺症などによる深刻なリンパ浮腫で苦しむ患者に対して、医師の指導のもとでスキンケア、リンパマッサージ、圧迫療法、圧迫下の運動療法を用いて症状の緩和を目指します。
リンパ浮腫診療の医療水準を向上させるために立ち上げられた認定機構による資格です。
リンパ浮腫療法士は、国家資格を持つ専門家がさらに高度な知識と技術を身につけ、深刻なリンパ浮腫患者のケアに貢献できる重要な資格と言えるでしょう。

資格名 日本リンパ浮腫治療学会認定リンパ浮腫療法士
受験資格 以下 1. 〜 4. の資格要件を全て満たしていること
1.日本国における、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格を有していること
2.上記資格取得後、下記の実務経験を有していること
医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師としての業務 : 2年以上
3.リンパ浮腫治療に関する研修を修了していること〔注1〕
4.リンパ浮腫外来及びそれに準ずる医療機関〔注2〕にて臨床経験 を満たしている者で、3.にあげる研修を修了後にリンパ浮腫の実施症例を5例以上積んでいること。(延べ人数ではなく、最低5症例)〔注3〕
(引用:https://jclt.jp/posting#:~:text=%E4%BB%A5%E4%B8%8B%201.%20%E3%80%9C%204,%E3%80%94%E6%B3%A83%E3%80%95)
受験料 15,000円(合格後認定料:20,000円)
受験方法 会場受験
合格率 90%程度
公式サイト https://jclt.jp/posting

リンパケアセラピスト資格のメリットは?

リンパケアセラピストの資格を所持するメリットは以下の3点が挙げられます。
・キャリアアップに繋がる
・知識を自分や家族に活かせる
・講師としても活躍できる
ぜひ参考にしてみてください。

5-1キャリアアップに繋がる

リンパケアセラピストは、資格取得によってキャリアアップを目指せます。
リンパケアは比較的需要が高く、安定的な集客が見込めるからです。また、資格を持つことで信頼度が高まり、就職や開業の際にも有利になります。
例えば、美容向けのサロンで働きながら経験を積み、独立して開業を目指すことができます。さらに、医療の資格を持っている場合、リンパケアセラピストの資格を取得することで、仕事の幅が広がるでしょう。
リンパケアセラピストの資格は、キャリアアップに役立ちます。就職や開業、さらには医療分野での活躍など、多様な活躍が期待できます。

5-2知識を自分や家族に活かせる

リンパケアの知識があると、自分はもちろん、身近な人のケアもできます。
リンパの老廃物は誰でも溜まりやすく、リンパケアを必要としてる人が多いからです。
例えば、冷えや肩こり、むくみなどの症状で悩む家族や友人にリンパケアを施すことで、喜ばれるでしょう。また、リンパケアの技術は自分自身のケアにも役立ちます。身体の不調に気づきやすくなり、自分の健康をより意識して管理することができるでしょう。
知識をつけることで、自分や周りの人を手助けすることに活かせます。

5-3講師としても活躍できる

リンパケアセラピストとして、講師や美容アドバイザーとして活躍できます。
資格を活かして、リンパケアの知識と技術を教えたり健康へのアドバイスができるからです。
資格があれば、養成スクールや独自の教室を開いてリンパケアを教えることができます。また、美容アドバイザーとしてSNSで情報を発信したり、セミナーを開くことも可能です。
リンパケアの資格は、講師として人に教える場や、美容アドバイザーとして情報を発信する場で活躍できるチャンスを広げてくれるでしょう。

リンパケアセラピスト資格のデメリットは?

リンパケアリストセラピストの資格を所持するデメリットは以下の2点です。
・資格を取得しただけでは意味がない
・体力が必要
詳しく解説していきます。

6-1資格を取得しただけでは意味がない

リンパケアセラピストは、知識だけでなく施術の技術も必要です。
実際に施術の経験がないと、資格を活かして仕事をすることができないからです。
資格を活かして仕事をするなら、店舗で働き技術と経験を積むことが大切です。実践的なスキルを身につけることができます。
先に店舗で働き実践を積みながら資格取得を目指すのも良いでしょう。

6-2体力が必要

リンパケアセラピストで施術するには、体力が必要です。
施術は立ちっぱなしで行うことが多いので、体力を消耗しやすいからです。
お客様の状態に合わせて、1日に何人もの施術を行うので、体力がないと続けられません。また、手や指を使うため、酷使しすぎると痛めてしまうこともあるでしょう。
お客様のケアを行う仕事はやりがいがありますが、体力がないと自分自身が疲弊してしまう可能性があります。体力の消耗や手の負担に注意を払いながら働くことが必要です。

リンパケアセラピストに向いている人

リンパケアセラピストに向いている人は、以下の4点が挙げられます。
・人を癒すことが好き
・コミュニケーション能力が高い
・体力に自信がある
・忍耐力がある
詳しく解説していきます。

7-1人を癒すことが好き

人を癒してあげたいと思える人は、セラピストに向いています。
お客様を喜ばせることで、仕事に満足感を得られるからです。
例えば、お客様はセラピストに癒しを求めて来ます。柔らかい話し方や笑顔など、親しみやすい雰囲気を持っている人は、お客様に安心感を与えることができるでしょう。

7-2コミュニケーション能力が高い

セラピストには、コミュニケーション能力も必要です。
お客様の多くは、施術だけでなく話を聞いてもらいたい、悩みを相談したいと考えているからです。
例えば、お客様が話しやすいように、安心して相談できる環境作りも大切です。話しやすい雰囲気を作ることでお客様の悩みを引き出しやすくなります。
セラピストには、施術に加えてお客様の話を聞く力とコミュニケーション能力が重要です。そうすることで、お客様の満足度を高めることにつながるでしょう。

7-3体力に自信がある

セラピストは、前述していますが体力を必要とする仕事です。
基本的に、立ち仕事になるからです。
施術時間はコースによって異なりますが、1回の施術が最大2時間になることもあります。また、人気店の場合は、施術を終えてすぐ次の施術を開始することもあります。
サロンでセラピストとして働くには、お客様にマッサージを提供し続けるため、体力を維持することが重要と言えるでしょう。

7-4忍耐力がある

セラピストには、忍耐力も必要です。
人によっては、数回の施術では症状が改善せず、長期間の施術が必要になることがあるからです。
例えば、症状がなかなかよくならないお客様とは週1回以上顔を合わせる可能性もあるでしょう。長期間に渡ってお客様とコミュニケーションを取りながら、症状の改善を目指して、諦めずに施術を進める必要があります。
セラピストには、長期間の施術に対応するための忍耐力と、お客様との継続的なコミュニケーション能力も求められます。

リンパケアリストの資格取得方法

リンパケアリストの資格取得方法は主に3つ挙げられます。
・スクール
・通信講座
・独学
結論から言うと、独学でリンパケアリストの資格を取得するのは難しいかもしれません。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合う方法を探せると良いでしょう。

8-1スクール

一つ目は、スクールに通う方法です。
スクールでは、講師から直接指導を受けられ、わからないことはその場で質問して解決できます。
例えば、一人でコツコツ取り組むのが苦手な人は、スクールに通えば、嫌でも決められた期間内に集中して学ぶ環境が整うので、おすすめです。また、実技を直接にながら学習できるので、確実に知識と技術を身につけられます
本格的にリンパケアのスキルを身につけたい人は、スクールでの受講を考えてみても良いでしょう。

8-2通信講座

二つ目は、通信講座で学ぶ方法です。
通信講座は、自分のペースで効率的に学べるため、忙しい人やコストを抑えたい人に向いています。
スクールとちがい、自分のペースで自由に学べるため、仕事や家事・育児で忙しい方におすすめです。通信講座でも、しっかりとしたカリキュラムが組まれており、合格メソッドを詰め込んだテキストで効率的に勉強できます。一人でも継続的に学習を進められるように、サポート体制もしっかりしています。
自分のペースで資格取得を目指すことができ、スクールより低コストで集中的に学びたい方におすすめの方法といえるでしょう。

8-3独学

独学は一番コストがかからず、自分のペースで勉強できる方法です。
独学は、自分の事情に合わせて勉強を進めることができます。
独学は、自分のペースで自由に好きに学べることができる一方で、勉強の進め方や使用するテキストなど、すべて自分で決める必要があります。下調べをしっかり行わずなんとなく始めてしまうと、先が見えず途中で心が折れてしまうこともあるでしょう。
独学はコストがかからず、自分のペースで勉強できる方法ですが、すべてを自分で管理する必要があるので続けられる人は限られる可能性が高いと言えるでしょう。

まとめ

今回は、リンパケアリストとはどのようなものなのか、取得できる資格や、活かせる仕事、向いている人など詳しくご紹介しました。
基本的に、リンパケアセラピストとして働くには、必ずしも資格は必要ありません。
しかし、独学の自己流リンパケアは危険であり、資格を取得した方が就職に有利と言えます。
この記事で紹介した資格は「リンパケアに関する知識と手技を基準以上習得している証明」として役立ちます。
これからリンパケアセラピストの資格を取得し本格的に活動したいと考える方は、ぜひ資格取得を検討してみると良いでしょう。興味が湧いた方は、各講座を検討し、基礎知識と技術を身につけましょう。