リンパケア資格とは、リンパの流れが悪くなる原因やケアの方法を熟知していることを証明する資格のことです。
リンパは全身に張り巡らされた体の器官で、リンパの流れが悪くなると以下のような体の不調を感じる場合があります。
* シミ・しわ・むくみ
* 免疫力低下
* 冷え性
* 首・肩こり
リンパケアを行いリンパの流れをよくすることで、これらの不調を改善して美容と健康へのプラス効果が期待できます。
リンパケアには、マッサージ・ツボ押し・ストレッチに加え、リンパの流れをよくする食生活などさまざまな方法があり、効果を得るには正しい知識に基づいて実施することが大切です。
そこで、リンパケア資格を取得して、リンパケアについての基礎知識やテクニックを身に付けることをおすすめします。
健康と美容への意識が高い方は多く、セルフケアや第三者のケアもできるようになるリンパケア資格は、今後も需要の高い資格であるといえるでしょう。リンパケアセラピストの仕事内容や働き方とは?
リンパケア資格は、学んだ知識を活用してセルフケアをしたい方や、ビューティサロン・マッサージ店に勤務している方、医療従事者の方など、初心者から上級者までさまざまなタイプの方におすすめです。
リンパケア資格を認定する団体は数多く、目的に応じて最適な資格を選ぶとよいでしょう。
また、学習にかかる時間や費用も異なるため、事前に確認することは大切なポイントです。
ここでは、初心者から医療従事者までさまざまな目的に活用できるリンパケア資格おすすめ10選をご紹介します。リンパケアセラピストとは?なるための方法や働き方について解説
「むくみ改善インストラクター」は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催するリンパケア資格です。
リンパの流れが悪くなる原因とそれによる悪影響、リンパの流れをよくするケア方法についての基礎知識を持つことが証明されます。
セルフストレッチやツボ押しに加え、入浴・睡眠など日常生活で実施できるリンパケアを学べます。
むくみ・肩こり・不眠症など、リンパの流れが悪くなることによる体の不調を改善したい方におすすめできる、初心者向けのリンパケア資格です。リンパケアセラピストになるには?必要な資格や仕事内容を解説
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送) |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 年6回(偶数月中旬) |
試験内容 | * リンパケアとは * 上半身・下半身のリンパ管系 * 体幹のリンパ管系 * 循環系について * 血液について * 脾臓について * むくみの原因 * リンパケアのやり方 * リンパケアをやってはいけないとき * 肩こり・脚のむくみ・冷え性・生理痛・腰痛・頭痛・坐骨神経痛・肌荒れ・夏バテ・便秘・ダイエット効果があるリンパケア * 不良姿勢によるリンパへの悪影響 * リンパの流れを良くするための姿勢改善方法 など |
「リンパケアセラピスト」は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催するリンパケア資格です。
効果的なリンパケアの方法や、リンパの流れを改善する効果がある食べ物についての知識があることを証明します。
肩こり・腰痛の改善、小顔・ダイエット効果など、目的に応じた症状別リンパケアの方法を学びます。
リンパの流し方やそれにかかわる食事の知識を学び、リンパケアを生活に取り入れたい初心者の方でも無理なく取得できる資格です。リンパケアセラピストとは?リンパケア資格や難易度・取得方法・活躍の場紹介
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送) |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 年6回(偶数月中旬) |
試験内容 | * 腹式呼吸によるリンパケア * リンパの流れを良くする食事 * リンパの流れを良くする食材 * リンパと自律神経の関係 * 自律神経を落ち着かせる方法 など |
「リンパケア検定」は、一般社団法人日本リンパ協会(JLA)が認定するリンパケア資格で、リンパに関する幅広い知識に基づいて安全にケアできることを証明するものです。
資格試験には1級と2級があり、段階的にステップアップできます。
いずれも会場受験とWEB受験に対応し、忙しい方でも挑戦しやすいのが特徴です。
2級検定は、楽しみながら美容と健康についての知識を身に付けられる初心者向けの資格で、リンパ系についての一般知識・禁忌やリンパの流れをよくする生活術などを学び、自分と家族のケアができるようになります。
1級検定は、リンパ系についての医学的な知識を学び専門分野にも活用できる、セラピスト・介護士・看護師・医師などプロフェッショナル向けの検定資格です。
試験形式は〇×式と4択式で、2級は合計50問中35点以上、1級は合計60問中42点以上で合格です。
また、1級合格者は会員になることで「リンパケアアドバイザー」の資格試験に挑戦でき、資格取得後は同団体のイベントに参加できたり名刺などに記載して肩書として使えたりします。リンパケアセラピスト資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介
「リンパセラピスト」は、一般社団法人アロマ・リンパセラピスト協会(ALTA)が認定するリンパケア資格で、人体のメカニズムやリンパについての知識を身に付け、プロフェッショナルとしてボディへのリンパトリートメント・コンサルテーションを提供できることを証明します。
資格取得には、認定スクールで講習を修了し、資格試験の合格とカルテ10枚の提出が必要です。
カリキュラムには、人体のメカニズム・免疫学・カウンセリング・アロマセラピーなどについて学ぶ理論講座と、ボディトリートメントの技術講座があります。
資格取得後は、リンパセラピストとしてサロン経営・勤務をはじめ、セルフケアや家族へのリンパトリートメントができるようになります。
またリンパセラピストのほかにも、リンパ関連の資格として「フェイシャルリンパセラピスト」「腸リンパセラピスト」、美容と健康に関連した「バランスボディセラピスト」「ハンドトリートメントセラピスト」「アロマセラピーカウンセラー」「ビューティーヘルスカウンセラー」の資格取得も可能です。
「アロマリンパセラピスト」は、一般社団法人国際ボディトリートメント技術認定協会(IBCA)が主催するリンパケア資格で、解剖学と精油学に基づきリンパの流れに特化した全身トリートメントの技能を持つことを証明します。
同団体では「アロマリンパセラピスト」を含む複数の資格認定をしており、認定スクールで所定の講座を修了し、一定の技能を持つことが認められた者に資格を発行しています。
リンパ・アロマ・漢方を組み合わせた希少性の高い技術が学べ、リラクゼーションサロンや自宅サロンで活用したい方におすすめです。
同協会の認定資格には、「漢方経絡リンパセラピスト」「バリニーズセラピスト」「ボディケアセラピスト」「リフレクソロジスト」「フェイシャルセラピスト」「経絡美容専科」「自律神経バランスアップトリートメント」「介護メディカルアロマ」「アロマセラピスト」「漢方経絡リンパセラピストベーシック」「バリニースセラピストベーシック」があります。
また、指定資格を一定数以上取得すると、「講師資格」「国際ボディセラピストプロフェッショナル」「国際ボディセラピスト」の総合資格が発行され、認定サロンや認定教室登録をして講師活動ができるようになるのも魅力です。アロマ資格
「リンパリファインセラピスト」は、一般社団法人国際セラピスト支援振興協会(ITSA)が主催するリンパケア資格で、同団体の指定校であるグローバルボディケア総合学院の通信講座を修了し、確認問題を提出することで取得可能です。
資格取得により、希望する方には「厚生労働大臣認可全国整体療法協同組合認定 認定書」も発行され、履歴書への記載や自己アピールにもつながります。
体全体のオイリング・美容ストレッチ・リンパ経絡調整法・むくみ解消トリートメントなどの「実技」と、リンパ療法の歴史・リンパ健康法理念などの「理論」をカバーする実践的なカリキュラムで、リンパケアの技能と知識をバランスよく身に付けられます。
また、ツボや経絡など東洋医学の考え方を取り入れたオリジナルメソッドを学べるのも魅力です。
同団体が認定する資格には、「フェイス&ヘッドセラピスト」「ハンドリフレクソロジスト」「腸もみデトックスセラピスト」「英国式リフレクソロジスト」「ホットストーンセラピスト」「整体トッププロエキスパートセラピスト」もあり、併せて取得することで活動の幅を広げられます。
「オリエンタルリンパドレナージュセラピスト」は、インターナショナル美容鍼灸協会(IBAA)が認定するリンパケア資格で、ヒューマンアカデミーの通信講座を修了することで、以下の4つの資格が発行されます。
* オリエンタルリンパドレナージュセラピスト フルボディケア
* オリエンタルリンパドレナージュセラピスト 小顔リフトアップケア
* オリエンタルリンパドレナージュセラピスト ヘッドヒーリングケア
* オリエンタルリンパドレナージュセラピスト 美脚ヒップアップケア
上記4つの資格を別個または複数まとめて受講できるコースがあり、ニーズに合わせて選べるのも魅力です。
ツボ(中医学)とリンパ(西洋医学)を融合させた注目のメソッドが学べ、初心者でも無理なく学習を進めてプロの技術が身に付きます。
また、セルフケアや実際に顧客にケアを行う際の全体の流れや技術を習得し、サロン開業の準備やノウハウについての講義も含まれます。
資格取得をとおして実践的な知識が身に付くプロフェショナル向けの資格で、セラピストやサロン開業に興味がある方や本業として収入アップを目指す方におすすめです。
「マニュアル・リンパドレナージ(MLD)」は、Dr. Vodder Academy Internationalが認定するリンパケアの国際資格です。
解剖生理学とボディマッサージを学んでいる方が対象のプロフェッショナル資格で、受講対象者であることを証明する条件を満たす必要があります。
MLDには3つのレベルがあり、学習内容と受講対象者は以下のとおりです。
* MLD Level 1(基礎課程)
リンパドレナージを安全かつ効果的に行う土台を築く基礎課程で、リンパ学を解剖生理学・病理学の面から詳しく学習します。
受講するには、解剖生理学30時間以上とボディマッサージ27時間以上を履修しているか、医師・看護師・歯科医師・柔道整復師・作業療法士など、医療従事者であることが必要です。
* MLD Level 2(応用過程)
深部リンパ系に対するアプローチ・皮膚や整形外科領域・ストレスなど、さまざまな顧客の不調に対応する応用手技を学びます。
MLD Level 1またはLevel 3修了者で解剖整理病理学70.5時間を含む187時間のボディトリートメントもしくはアロマテラピーコースを履修している必要があります(医療従事者の方は免除)。
* MLD Level 3(MLD/CDTリンパ浮腫治療専科過程)
リンパ浮腫などリンパ機能障害に対するMLDや圧迫療法の技術と知識を集中的に学びます。
受講するには、医師・正看護師・理学療法士など特定の医療従事者で、MLD Level 1またはLevel 2を修了している必要があります。
「あん摩マッサージ指圧師」は、公益財団法人 東洋療法研修試験財団が主催する国家資格です。
資格取得には国が定める養成施設(4年制大学・3年生短期大学・専門学校)で鍼灸・柔道整復学・リハビリテーション・作業療法・理学療法を3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。
あん摩マッサージ指圧師の仕事は、肩こりや腰痛などの症状をもんだり押したりして血行をよくして改善を促すため、リンパケアとも密接な関係があります。
資格取得後は、病院・治療院・マッサージ店・スポーツクラブなどであん摩マッサージ指圧師として働くことが可能です。
「リンパ浮腫療法士」は、一般社団法人日本リンパ浮腫治療学会(JSLT)が認定する医療従事者向けのリンパケア資格です。
医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格を持つ方が受験資格を得て、リンパ浮腫治療に関する研修を修了後、リンパ浮腫に対する治療や指導の実施症例5例を経験します。
受験書類を提出すると書類選考が行われ、合格者は認定試験に進む仕組みです。
認定試験に合格し、リンパ浮腫治療学会会員登録後にリンパ浮腫療法士の認定登録を行うことで、認定証と認定バッジが付与されます。
リンパ浮腫療法士は、各人が持つ医療国家資格の範囲内で複合リンパ浮腫治療法の指導や実施・弾性ストッキングの指導・日常的なセルフケアの指導・治療報告書の提出などが行えるようになります。
リンパケア資格を取得することで、自分や家族の美容・健康促進や、仕事で活用できるメリットがあります。
リンパケアは、「むくみを改善してスリムに見せたい」「デスクワークで悪化した首や肩のこりを軽減したい」などと願う女性を中心に注目されています。
また、医療分野でも効果が注目されおり、今後も需要の高さが期待できる資格だといえるでしょう。
ここでは、リンパケア資格を取得するメリットを2つ解説します。
リンパケア資格を取得するメリットとして、自分や家族の美容・健康ケアに役立つことが挙げられます。
慢性的な肩こり・便秘・頭痛・冷え性など、体の不調に悩まされる方は少なくありません。
これらの症状にはリンパの流れが影響しているとされており、リンパの流れをよくすることで体質改善を促し、慢性的な不調の解消が期待できます。
また、リンパの流れをよくする食生活についての知識も活用して、美容・健康の改善につながるセルフケアを日常生活で手軽に実施できるようになります。
家族や知人などにリンパケアを行い、健康増進につなげたい方もいるでしょう。
ストレスの多い生活を送っている場合は、リラクゼーション効果も期待できるリンパケアで癒しを与えることも可能です。
健康と美容に役立つリンパケア資格は、日々の生活に取り入れやすいため、取得して損はない資格だといえます。
リンパケア資格を取得することで、就職やキャリアアップに役立つメリットも考えられます。
リンパケア資格には履歴書に記載できるものも多く、就職活動でアピールすることも可能です。
リンパケアの知識や技術は、リンパマッサージやリンパドレナージュを行うサロンをはじめ、介護施設・福祉施設・医療施設などさまざまなフィールドで活用できます。
また、自宅やマンションの一室を利用して、リンパケアセラピストとして独立開業する方も少なくありません。
すでにエステサロンで働いている方や医療従事者の方は、リンパケア資格を取得することでキャリアアップにつなげることもできるでしょう。
リンパケア資格を取得する方法には、以下の3つが考えられます。
* 独学
* 通学
* 通信講座
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
また、資格によっては取得方法が限定される場合もあるため、事前の確認が必要です。
ここでは、リンパケア資格を取得する3つの方法について詳しく解説します。
リンパケア資格は、独学で受験して資格取得を目指せる場合があります。
例えば、「むくみ改善インストラクター」「リンパケアセラピスト」「リンパケア検定」などは、主催団体に直接申し込むことで受験可能です。
いずれもWEB上で受験でき、費用を抑えて資格取得を目指せるメリットがあります。
ただし、リンパケアの初心者や試験が苦手な方にとって、独学での資格取得はハードルが高い場合もあるでしょう。
試験に不合格になるなら再試験の際に余分な試験料が発生したり、試験対策の公式テキストを購入したりすると、予想外の費用がかかるケースもあるため注意が必要です。
主催団体が指定するスクールに通学して、リンパケア資格の取得を目指す方法もあります。
特にプロフェッショナル向けの認定資格は、プロ講師と対面で実技レッスンを受けることにメリットがあると考えられます。
また、クラスメートとともに同じ目標に向かって努力することに魅力を感じる方も少なくないでしょう。
ただし、居住地によっては通学するのが難しいケースもあります。
また、忙しいライフスタイルを送っている方は、まとまった時間を取るのが難しく、通学を伴う資格取得は現実的でない場合もあるでしょう。
忙しい方や初心者の方におすすめなのが、通信講座で資格を取得する方法です。
通信講座は自宅で無理なく学習でき、場所や時間の制限を受けないのがメリットです。
また、わからないことは繰り返しじっくりと勉強でき、周囲の目を気にする必要はありません。
忙しくても確実に資格取得を目指したい方には、「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座をおすすめします。
いずれも「むくみ改善インストラクター」「リンパケアセラピスト」を同時に取得できるコースがあり、1日30分の学習で約6ヵ月、集中して学習できる方は最短2ヵ月で資格取得が可能です。
「プラチナコース」「スペシャル講座」は、課題をすべてクリアして卒業課題を提出することで、試験免除で2資格を同時に取得できます。
初心者や忙しい方でも、短期集中またはスキマ時間を活用して確実に資格が取れるおすすめの方法です。
リンパケア資格のおすすめ10選を、資格取得のメリットや方法とともに解説しました。
健康や美容への意識が高くなる昨今、セルフケアで体質改善を目指せるリンパケアは、日常生活で実施しやすいケア方法のひとつです。
また、ストレス解消の効果も期待できるため、忙しいライフスタイルを送っている方にとって、癒しとなるでしょう。
リンパケアの効果は医療分野でも注目されており、医療従事者がリンパケア資格を取得するケースも増えています。
さまざまな分野で活用できるため、取っておいて損することはない、メリットの多い資格だといえます。