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足つぼを刺激すると痛い理由は?部位別の不調のサインや効果を解説

記事作成日:2025.03.14
「足つぼを押すと痛いのはなんで?」 「足つぼの痛い部位はどんな不調のサインなの?」 上記のお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 足つぼは、身体の不調を改善する手助けをするマッサージ法です。 この記事では、足つぼが痛い理由や部位別の不調サインや効果、足つぼマッサージを行うタイミングなどを詳しく解説します。足つぼについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
足つぼを刺激すると痛い理由は?部位別の不調のサインや効果を解説

目次

足つぼとは?

足つぼとは、東洋医学における「経絡(けいらく)」や「気」の理論に基づき、足裏の特定のポイントを刺激して、全身のバランスを調整する方法です。 足つぼは、経絡に沿った「ツボ(経穴)」を刺激すると、滞った気の流れを改善し、内臓や器官の働きを調整します。 たとえば、胃の調子が悪い場合、胃とつながる足つぼを刺激すると、気の流れが整い、消化機能が改善されると考えられています。足つぼは、リフレクソロジーの反射区よりもピンポイントな点に作用するのが特徴で「押す」力加減で刺激を与えるのが一般的です。 足つぼは、経絡や気の流れを整える、身体全体の健康をサポートする東洋医学の手法で心身のバランスを改善する効果が期待されます。

反射区とは?

反射区とは、足裏や手のひらの特定のエリアを刺激すると、内臓や器官の働きを促進するリフレクソロジーの基本的な理論です。 たとえば、土踏まず全体は消化器系と関連しており、刺激すると胃腸の機能を促進できます。また、反射区は広いエリアを対象としているため、より大きな範囲を流すようにケアするのが特徴です。 反射区は、内臓や器官とつながる広範囲のエリアとして設定されており、身体の特定の部位を間接的にケアできます。

足つぼを刺激すると痛いと感じる4つの理由

足つぼを刺激すると、痛みを感じるのには理由があります。 ここでは、考えられる理由を4つご紹介します。 ● 足裏の筋肉が疲れている ● 足裏には老廃物が溜まりやすい ● 足裏に怪我がある ● 内臓や器官に不調がある 以下で詳しく解説します。

3-11.足裏の筋肉が疲れている

足裏の筋肉が疲労している場合、痛みを感じる場合があります。 足裏は毎日、体重を支えながら地面と接するため、大きな負荷がかかり、日々の負担が蓄積すると、痛みを感じやすくなるためです。 たとえば、長時間の立ち仕事や歩きすぎた日には、足裏の筋肉が硬くなり、血行不良が起こりやすくなります。その結果、足つぼを刺激したときに痛みを感じやすくなるのです。

3-22.足裏には老廃物が溜まりやすい

足裏には老廃物が溜まりやすいので、老廃物の蓄積がコリを生み、刺激時に痛みを感じる原因となります。 足裏は、身体の中で特に老廃物が溜まりやすい場所です。日々の体重負荷により筋肉が硬くなると、血流が滞り、老廃物の排出が妨げられる場合があります。この状態が続くと、溜まった老廃物が「コリ」となり、痛みを引き起こします。 たとえば、運動不足や立ち仕事が続くと、足裏の筋肉が固まりやすくなります。老廃物が溜まり、足つぼを押すと痛みを感じる可能性が高いです。特に硬くなった部分を刺激すると、強い痛みを感じるでしょう。 定期的に足裏をケアし、血行の促進を促しましょう。老廃物の排出を助け、痛みの軽減に繋がります。

3-33.足裏に怪我がある

足つぼが痛い理由として、足裏に怪我がある可能性があります。 怪我が原因の場合、足つぼを押すと痛みが悪化する恐れがあるため注意が必要です。 一見傷がないように見えても、皮膚の下にある繊維が傷ついていたり、足裏の「足底腱膜」に炎症が起きている場合もあります。特に、スポーツや硬い地面での長時間の作業など、足裏に強い負担がかかる生活をしている方は「足底腱膜炎」になるリスクが高いとされています。 足底腱膜炎は、土踏まずやかかとのすぐ前、足の指の付け根を押したときに強い痛みを感じるのが特徴です。たとえば、毎日足のマッサージを欠かさない方でも、このような箇所に痛みが出る場合、足底腱膜炎が原因の可能性があります。 足つぼの痛みが怪我によるものだと感じたら、まずは医師の診察を受けてください。足裏の状態を確認し、適切な治療を行うと、足つぼの痛みを改善できる可能性があります

3-44.内臓や器官に不調がある

足つぼが痛いと感じる理由の1つに、内臓や器官の不調がある場合があります。 足裏の反射区は、内臓や器官とつながっており、不調が反映される場合があるためです。 足の裏には、身体の内臓や器官に対応する「反射区」が存在します。反射区を刺激すると、対応する内臓や器官の状態が反応し、痛みとして感じる場合があります。 たとえば、胃の調子が悪い場合、胃とつながる反射区を押すと痛みを感じる場合があるでしょう。しかし、すべての不調が必ず足つぼで痛みとして感じられるわけではないため、過信は禁物です。 足つぼを押したときに痛みを感じる場合は、健康状態のサインとして1つの目安にするとよいでしょう。

足つぼが痛いときの不調サイン|各部位ごとに解説

足つぼが痛い場合、それは身体のどこかに不調があるサインです。 足裏には多数のつぼ(反射区)が存在し、それぞれが特定の臓器や器官と関連しています。足裏のつぼを刺激すると、不調がある部分に対応するつぼが痛みを感じやすくなります。体内の異常を足裏の痛みとして知らせているのです。 ここでは、各部位ごとの不調のサインを詳しく解説します。

4-11.【足の親指】頭痛のサイン

足の親指を押して痛い場合、頭痛やストレスによる疲労のサインと考えられます。 両足の親指の腹全体は、頭や脳とつながっている反射区のためです。 たとえば、頭痛を感じている場合やストレスで考えすぎて疲れているとき、両足の親指全体を押しましょう。血行が促進され、頭がすっきりする可能性があります。また、親指のつぼは、特に緊張を感じているときにも有効です。 頭痛やストレスを感じたときは、両足の親指をしっかり押してみると、身体と心のリフレッシュにつながるでしょう。

4-22.【足の人差し指・中指のあたり】目の疲れのサイン

足の人差し指と中指の間あたりを押して痛い場合は、目の疲れのサインと考えられます。 右足が左目、左足が右目とつながっている反射区のためです。 たとえば、目がショボショボしたり、視界がぼやけたりしたときに、足の人差し指と中指の間を少し強めに押してみてください。血行が促進され、目がすっきりする効果が期待できます。日常的な目のケアとして取り入れるのもおすすめです。

4-3【足の指先】鼻の不調のサイン

足の指先を押して痛い場合は、副鼻腔や鼻の不調のサインと考えられます。 すべての足の指先は、副鼻腔とつながっている反射区です。 たとえば、副鼻腔炎や蓄膿症、アレルギーによる鼻の不調を感じたら、足のすべての指先を押すと、血行が良くなり、鼻の通りがスムーズになるなどの効果が期待できます。 鼻のトラブルを感じたら、指先を丁寧に刺激し、症状緩和を目指しましょう。

4-43.【土踏まず内側】膀胱の不調のサイン

土踏まずの内側が痛い場合は、膀胱の不調のサインと考えられます。 土踏まずの内側は、膀胱とつながる反射区で、痛みを感じる場合は、尿の出が悪かったり、膀胱に違和感があったりする可能性があります。 たとえば、排尿がスムーズでないと感じる場合や膀胱に軽い痛みを感じる場合、土踏まずの内側をもみほぐすことで血流が良くなり、症状の緩和につながる可能性があります。 土踏まずの内側の痛みは、足つぼを丁寧に刺激すると、膀胱の働きをサポートし、不調の改善を目指せるでしょう。

4-54.【土踏まず上部】肺や気管支の不調のサイン

土踏まずの上あたりが痛い場合は、肺や気管支の不調のサインと考えられます。 たとえば、ストレスや疲労で呼吸が浅くなっているときに、土踏まずの上あたりを押すと、血行が良くなり、息苦しさが和らぐ効果が期待できます。深い呼吸を取り戻すための簡単なセルフケアとしておすすめです。 土踏まずの上あたりの痛みは、肺や気管支の不調を示している可能性があります。この部分を丁寧に押して刺激すると、呼吸の状態を改善し、リラックスした深い呼吸を取り戻せるでしょう。

4-65.【土踏まずかかと寄り】腸の不調のサイン

土踏まずよりかかと寄りが痛い場合は、腸の不調のサインと考えられます。 土踏まずよりもかかと寄りの部分は、腸とつながる反射区で、この場所を押して痛みを感じる場合、便秘やお通じの不調が関連している可能性があります。 たとえば、便秘気味だったりお通じが悪いと感じている場合、この部分を押してみましょう。血行が促進され、腸の働きが活性化する効果が期待できます。 日常的な腸ケアの一環として取り入れるのがおすすめです。

4-76.【左足中央】心臓の不調のサイン

左足の裏中央を押して痛みを感じる場合は、心臓の不調のサインと考えられます。 左足の裏の中心から少し薬指寄りの部分は、心臓とつながる反射区です。 たとえば、心臓に違和感を覚える場合や、心臓の働きを整えたいときに、左足の裏のつぼを押すと良いとされています。しかし、高血圧や心疾患のある方は、刺激を加える前に必ず医師に相談しましょう。 左足の裏中央の痛みは、心臓の不調を示している可能性があります。つぼを刺激すると、心臓の健康をサポートできますが、持病のある方は必ず医師に確認してください。

4-87.【かかと】生理の不調のサイン

かかとを押して痛みを感じる場合、生理痛や生理不順のサインと考えられます。 かかとは生殖器系とつながる反射区です。 たとえば、生理痛がひどいときや生理周期が乱れていると感じる場合、かかと全体をまんべんなく刺激してみましょう。緊張が和らぎ、症状が軽くなる可能性があります。特に、生理の前後に取り入れると効果的です。

4-98.【足の指の付け根】自律神経の乱れのサイン

足の指の付け根が痛い場合、自律神経の乱れのサインと考えられます。 足の指の付け根の部分は、自律神経とつながる反射区で、ストレスがたまったり、精神的に不安定になったりすると、この部分に痛みが出る場合があります。 たとえば、足の指の付け根を指の腹で押してみてください。自律神経が整い、リラックス効果が得られる可能性があります。 精神的に疲れていると感じたときに試してみるのがおすすめです。 足の指の付け根を優しく押したり、親指全体をマッサージしたりすると、心身のバランスを整える効果が期待できます。

4-109.【足の甲のむくみ】冷え性や肩こりのサイン

足の甲のむくみは、冷え性や首・肩のこりのサインと考えられます。 足の甲は、むくみや冷え性、首・肩のこりと関係がある反射区が集まっている部分です。 刺激を加えるとリンパの流れが良くなり、老廃物が排出されやすくなります。 たとえば、足の甲を指の腹でまんべんなく押すと、むくみが軽減されるだけでなく、体調が整い、リラクゼーション効果も期待できます。また、冷え性や肩こりに悩んでいる場合も、足の甲の刺激で血行が良くなり、不調の緩和につながるでしょう。

足のつぼを正しく押すコツ

ここでは、足つぼを正しく押すためのコツをご紹介します。 ● 「イタ気持ちいい」力加減にする ● リラックスできるタイミングで押す 足つぼの効果を最大限引き出すための、参考にしてください。

5-1「イタ気持ちいい」力加減にする

足つぼを押す際は「痛気持ちいい」と感じる強さが理想的です。 「少し痛いけど気持ちいい」強さが、血行促進や不調改善に効果的だとされているためです。 足つぼを押すときは、指の腹を使って徐々に力を強め、自分が心地よく感じる「痛気持ちいい」強さを見つけてみましょう。痛みの感じ方には個人差があるため、お店などでマッサージを受ける場合は「ちょっと痛い」「ちょうどいい」など、正直に感想を伝えるといいでしょう。 足つぼを押すときは、痛気持ちいいと感じる力加減を意識し、自分に合った強さを見つけると、つぼ押しの効果を最大限に得られます。

5-2リラックスできるタイミングで押す

つぼ押しを行うタイミングは、リラックスできる入浴後や就寝前などがおすすめです。 リラックスした状態でツボを押すと、身体の血行が良くなり、ツボ押しの効果を最大限に引き出せます。 また、異常のあるつぼは痛みを感じやすく、過敏になっているため、適切なタイミングと力加減が重要です。 たとえば、入浴後は身体が温まり、血流が促進されているため、つぼを押すと疲労回復やリラクゼーション効果を得やすくなるでしょう。 つぼ押しは、リラックスできるタイミングで行うと、より効果を実感できるでしょう。

足つぼマッサージを避けるべき状態とタイミング

足つぼマッサージは、避けるべき状態とタイミングがあります。 ● 妊娠中 ● 足に怪我をしている ● 食後 ● 飲酒後 上記に該当する方は、注意が必要なのでよく読んで参考にしてください。

6-1妊娠中

妊娠中の足つぼマッサージは、母体や胎児に影響を与える可能性があるため控えましょう。 つぼを刺激すると体調を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。 足裏には、生殖器に関連するつぼが含まれているため、妊娠中に刺激すると、体調が不安定になったり、胎児に影響を与えるリスクがあります。また、妊娠中はホルモンバランスや体調の変化が大きいため、慎重な対応が必要です。 どうしても妊娠中に足つぼマッサージを行いたい場合は、必ず医師に相談し、専門家のアドバイスを受けてください。

6-2足に怪我をしている

足に怪我をしている場合、足つぼマッサージは避けましょう。 刺激を与えると、痛みや症状が悪化する可能性があるためです。 怪我をしている箇所やその周辺をマッサージすると、血行が促進され、炎症が悪化する恐れがあります。また、直接患部を刺激すると、さらなる痛みや不快感が生じる可能性もあります。 足に怪我をしているときは、足つぼマッサージを控えるのが重要です。無理に刺激せず、患部を安静にし、適切な回復を促しましょう。

6-3食後

食後すぐの足つぼマッサージは控えましょう。消化器官の働きを妨げる可能性があるため、注意が必要です。 食後すぐは、食べたものを消化するために消化器に血液が集中しています。このタイミングで足つぼマッサージを行うと、全身の血行が良くなると消化器官に集まる血液が減少し、消化がスムーズに進まなくなる可能性があります。 食後30分程度は足つぼマッサージを避け、消化器官の働きを助けるようにしましょう。適切なタイミングで行うと、足つぼの効果をより実感できます。

6-4飲酒後

飲酒後も足つぼマッサージを行うのは控えましょう。 血行が促進されると、酔いが回りやすくなる可能性があるためです。 マッサージを行うと血行が良くなり、アルコールが全身に早く巡ります。その結果、酔いがさらに深まり、体調を崩す原因になる場合もあります。たとえば、飲酒後に足つぼマッサージを行った場合、顔がさらに赤くなったり、頭痛や吐き気を感じたりする可能性があります。これはアルコールが急速に体内を巡るために起こる症状です。 飲酒後の足つぼマッサージは、体調を保つためにも、酔いが冷めた後にマッサージを行うようにしましょう。

足つぼに関するよくある質問

ここでは、足つぼに関するよくある疑問に回答します。 ● 足つぼを押しすぎるとどうなりますか? ● 足つぼの痛みを和らげる方法はありますか? 詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

7-1足つぼを押しすぎるとどうなりますか?

足つぼを押しすぎると、身体に負担がかかり逆効果になる場合があります。 過剰な刺激は、以下のような影響を引き起こす可能性があるためです。 ● 筋肉や皮膚を傷める ● 血行不良を引き起こす ● 不快感やストレスを感じる 足つぼマッサージは「イタ気持ちいい」程度の力加減を目安に行いましょう。特に痛みを感じる場合は、力を緩めて優しく刺激することが大切です。

7-2足つぼの痛みを和らげる方法はありますか?

足つぼを押したときの痛みを和らげるには、以下の方法を試してみるといいでしょう。 ● 力加減を調整する ● 事前に足湯や温タオルで足を温める ● 足裏をマッサージしてほぐす ● 適切な道具を使う ● 深呼吸しながら行う また、痛みが強い場合は、無理せず中断してください。特に異常な痛みを感じる場合は、専門家に相談するか、医師の診察を受けましょう。 足つぼの痛みを和らげるには、力加減の調整や足を温めるといった工夫が効果的です。無理なくリラックスした状態で行うと、快適に足つぼマッサージを楽しめます。

部位別の足つぼの理解を深めて効果を最大限に引き出そう

この記事では、足つぼが痛い理由や部位別の不調サインや効果、足つぼマッサージを行うタイミングなどを詳しく解説してきました。 足つぼの効果を十分に実感するためには、部位ごとの特性を理解し、適切な方法で刺激を与えるのが重要です。 足つぼは、全身の健康をサポートするために役立つ伝統的な手法ですが、力加減やタイミングを誤ると逆効果になる場合があります。また、不調を感じる部位に対応する足つぼを理解すると、より効果的なケアが可能になります。 たとえば、ストレスが溜まっていると感じたときには、自律神経の調整に効果がある足の指の付け根を優しく押すと、リラックス効果が得られます。また、胃腸の調子が悪いときは土踏まずの反射区を刺激すると、消化機能をサポートできるでしょう。部位ごとに対応する足つぼを理解して活用すると、心身のバランスを整えられます。 部位別の足つぼを理解し、自分の体調に合った場所を適切に刺激すると、リラクゼーション効果や血行促進、内臓機能の改善が期待できるでしょう。正しいタイミングと力加減を意識し、足つぼの効果を最大限に引き出しましょう。

日本インストラクター技術協会編集部
インストラクターの専門性を高めるためや地位向上を目的とした団体である日本インストラクター技術協会(JIA)編集部が運営するコラムです。
美容・健康・ボディケアの資格の筋トレインストラクター、シェイプアップインストラクターや骨格診断士。心理カウンセラー資格のメンタル心理インストラクター、子供心理カウンセラー®、音楽療法カウンセラーや行動主義心理アドバイザー®など様々な資格を認定しています。
日本インストラクター技術協会編集部