絵画インストラクター資格

デッサン資格4選|鉛筆1本でイメージどおりに描けるようになる!

記事作成日:2024.06.11
新型コロナウイルスの影響で、巣ごもり生活でも楽しめる趣味として鉛筆デッサンや水彩画などが大人気です。
また芸能人たちが絵や俳句に挑戦し、プロから採点を受けるTV番組「プレバト!!」の影響もあり、デッサン含め絵画に対する関心が高まっています。
デッサンは、美術大学を出ていなくても習得できます。
鉛筆と画用紙さえあれば楽しめる手軽さから、絵に自信のない方にもおすすめです。
プロから教えてもらえる通信講座や、独学でも習得できる初心者向けの絵画・デッサン資格をご紹介します。
デッサン資格4選|鉛筆1本でイメージどおりに描けるようになる!

目次

絵がみるみる上手くなる!絵画・デッサン資格4選

絵が苦手な方でも、自分のペースで学習を進めて絵を上達させられる、絵画・デッサン資格をご紹介します。
特に通信講座は、自宅にいながらプロ講師に指導してもらえるためおすすめです。

1-1絵画インストラクター(+鉛筆デッサンマスター®)

「絵画インストラクター」は、デッサンやスケッチにおけるさまざまな技法や道具の種類と使い方について学べる資格です。
絵を上達させたい方や、プロ講師から教わりたい方におすすめです。

「絵画インストラクター」と「鉛筆デッサンマスター®」資格講座の概要
主催団体 SARAスクールジャパン 諒設計アーキテクトラーニング
講座名 鉛筆デッサン 鉛筆デッサンマスター®W資格取得講座
受講資格 特になし
受講料(税込) 基本コース:5万9,800円
プラチナコース:7万9,800円
基本講座:5万9,800円
スペシャル講座:7万9,800円
受講スタイル 在宅でテキストを読みながら学習
資格取得までの最短期間 約2か月
カリキュラムの内容 ・デッサンについて・デッサンの用具・材料について
・基本モチーフ(石膏像)・線・調子と質感・実践1/カップを描く
・面・実践2 /パプリカを描く・構図・材質感
・実践3 /カサブランカを描く・4つの基本形(幾何形体)・透視図法
・実践4 /風景を描く・人体・実践5 /顔を描く

SARAスクールジャパンの「基本コース」、または諒設計アーキテクトラーニングの「基本講座」は、カリキュラムを修了し試験に合格すれば、絵画インストラクターと鉛筆デッサンマスター®2つの資格が取得できます。
SARAスクールジャパンの「プラチナコース」、または諒設計アーキテクトラーニングの「スペシャル講座」の場合、カリキュラム修了後に卒業課題を提出すれば、2つの資格が同時に取得できます。
つまり試験が免除になるお得な講座です。
基本コースまたは基本講座を受講したときの試験概要は以下のとおりです。

「絵画インストラクター」と「鉛筆デッサンマスター®」資格試験の概要
資格名 絵画インストラクター 鉛筆デッサンマスター®
主催団体 日本インストラクター技術協会(JIA) 日本デザインプランナー協会(JDP)
受験資格 特になし
受験料(税込) 1万円 1万円
受験スタイル 在宅受験
合格基準 正答率70%以上
難易度 ★☆☆

1-2水彩画インストラクター(+水彩アーティスト®)

「水彩画インストラクター」は、水彩画の描き方やコツ、水彩画で描く静物画や風景画、人物画の描き方まで学べる資格です。
水彩画やデッサンの上達方法や、水彩画における応用的な塗り方とテクニックを学びたい方におすすめです。

「水彩画インストラクター」と「水彩アーティスト®」資格講座の概要
主催団体 SARAスクールジャパン 諒設計アーキテクトラーニング
講座名 水彩画 水彩アーティスト®W資格取得講座
受講資格 特になし
受講料(税込) 基本コース:5万9,800円
プラチナコース:7万9,800円
基本講座:5万9,800円
スペシャル講座:7万9,800円
受講スタイル 在宅でテキストを読みながら学習
資格取得までの最短期間 約2か月
カリキュラムの内容 ・水彩の種類・絵の具について・色作りの準備・混色と重色
・水分で変化する色・水彩画を描く手順・構図の工夫について
・鉛筆を使った構図のとり方・水彩画を描くためのデッサン
・デッサンの上達方法・立体を描く・水彩画の技法とコツについて
・陰影の技法と描きこみについて・下書きの手順・二回塗り画法
・マスキング画法・水彩画で描く抽象画

おすすめは、SARAスクールジャパンの「プラチナコース」または諒設計アーキテクトラーニングの「スペシャル講座」です。
この2つの講座は、カリキュラム修了後に卒業課題を提出することで、試験免除で「水彩画インストラクター」と「水彩アーティスト®」2つの資格が取得できます。
またSARAスクールジャパンの「基本コース」または諒設計アーキテクトラーニングの「基本講座」を受講した場合、資格を取得するにはカリキュラム修了後に以下の試験を受ける必要があります。

「水彩画インストラクター」と「水彩アーティスト®」資格試験の概要
資格名 水彩画インストラクター 水彩アーティスト®
主催団体 日本インストラクター技術協会(JIA) 日本デザインプランナー協会(JDP)
受験資格 特になし
受験料(税込) 1万円 1万円
受験スタイル 在宅受験
合格基準 正答率70%以上
難易度 ★☆☆

1-3パース検定(3級・2級・1級)

「パース検定」は、パースを正しく使いこなし、正しく設計またはデザインができるかを試す検定試験です。
建築デザインやインテリアデザイナー向けの資格ですが、デッサンや絵画の基本でもあるパースが学べるためおすすめです。
またZoomを使ったオンライン対策講座が随時開催されているため、独学では不安な方はぜひ受講しましょう。
パースとは、「パースペクティブ(perspective)」の略語です。
遠くのものは小さく近くのものは大きく描くという、遠近感を出すための描き方です。

「パース検定」の概要
運営団体 一般社団法人 日本パーステック協会
レベル 3級 2級 1級
受験資格 特になし
※どの級からでも受検可能。ただし1級と他の級との同時受験は不可
受験料(税込) 3,500円
合格後の登録料:8,000円(学生4,000円)
5,000円
合格後の登録料:1万円
(学生5,000円)
1万円
合格後の登録料:1万2,000円(学生6,000円)
※更新あり(5年間)
受験スタイル 問題の指示の通りにパースまたは立体物を描く
受験会場 東京または大阪
受験内容 ・基礎的な図形や立体を理解しているか
・1消点パースで家具や部屋を描く
・陰を付けた立体表現
・複雑な図形や立体を理解しているか
・2消点パースで家具を描く
・複雑な部屋の1消点パース、簡単な外観の2消点パース
・陰影を付けた立体表現
・複雑な部屋の2消点パース
・複雑な建物の外観の2消点パース
・陰影や材質感を正確に表現した着色パース

1-4美術検定(4級・3級・2級・1級)

「美術検定」は、美術品の作者や創られた歴史、背景を学び、美術品を見る力を養うための検定試験です。
デッサンに直接関係なくても、過去の美術作品に関する知識を深めることで絵画や作者に対する見方が変わり、自らのデッサンを上達させるヒントになるでしょう。
主な学習方法は、書店などで公式テキストを購入しての独学です。
また美術検定の公式サイトでサンプルテストが受けられます。

「美術検定」の概要
運営団体 一般社団法人 美術検定協会
レベル 4級 3級 2級 1級
受験資格 特になし
※同日でなければ複数級への申込み可能
※過去に合格した級の再度受験も可能
2級(旧アートナビゲーター検定)に合格していること
受験料(税込) 3,970円 6,110円 7,950円 9,990円
受験スタイル オンライン検定
選択式
(約50問)
オンライン検定
選択式
(約100問)
オンライン検定
選択式
(約100問)
美術史問題 約85問
実践問題 約15問
オンライン検定
選択式および記述式
受験会場 自宅
受験内容 西洋美術・日本美術の基礎知識として、代表的な作品や作家を知る。 西洋美術・日本美術の基礎知識に加え、動向や形式など美術史に関わる概念を理解し、歴史的な流れを知る。 美術に関する幅広い知識を持ち、美術史に関わるさまざまな概念を理解する。また美術鑑賞の場の役割や現状を理解する。 美術に関する幅広い知識・情報をもとに、美術作品や美術をめぐる動向について自身で解釈・思考ができる。さらに他者に対し、より深い作品の理解へ導くための、具体的なナビゲート(道案内)の方法や手段を考えることができる。
合格基準 正答率約60%以上
※2級は美術史問題と実践問題、それぞれ約60%の正答で合格
一定の基準に達すること

デッサン力を伸ばすメリット

デッサン力が向上すると、趣味として楽しめるだけでなく、日常生活においても選択肢が増えて人生がより豊かになるでしょう。

2-1空間認知力が向上する

空間認知力とは、物の位置や形状を正確に瞬時に把握する能力のことです。
普段私たちは、空間や物を正面から見て生活しています。
しかし空間認知力があれば、斜め上から俯瞰したり下から見上げたりしたときの状態をイメージすることができます。
空間認知力が高いと、物の形や自分との距離、位置関係などを瞬時に把握できるでしょう。
例えば地図を見るとき、自分の居場所を正確に把握し、目的地までの距離と行き方をスムーズに把握できるようになります。
また自動車や自転車を運転するときも、障害物を瞬時に把握でき事故を避けやすくなるでしょう。

2-2絵に関わる仕事に就ける

絵が上達し自信がつけば、絵に関わる仕事にも就けるでしょう。
絵に関わる仕事といえば、イラストレーター、似顔絵師、法廷画家、似顔絵捜査官などさまざまです。
イラストレーターとして比較的リアルなイラストを描く場合、デッサンの練習をした人としていない人とでは、出来に差が出ます。
デッサン力が高い人は、人やものを正確にとらえて描けますが、デッサン力が低い人の絵は不正確で見る人に違和感を与えてしまいます。

2-3絵画教室の講師になれる

周囲の人にぜひ絵が上手になり好きになってもらいたいと思ったら、絵画教室を開くこともできます。
まずは身近な人や紹介してもらった方を対象に、少人数で開催しましょう。
デッサン資格のなかでも「絵画インストラクター」と「水彩画インストラクター」は、自宅やカルチャースクールで講師活動を始めることを想定したカリキュラムが組まれています。
この2つの資格を取得すれば、絵画教室の講師としての活動を始めやすいでしょう。
自宅やカルチャースクールで絵画教室を開くときに必要な資格はありません。
ただしカルチャースクールによっては、美術に関する学歴や講師としての実績が求められる場合があります。

2-4周りから注目される

公園で風景画のデッサンをしている方を見かけるとき、クオリティが高い作品には思わず見入ってしまいますよね?
絵が上手な方は周りから尊敬されたり注目されたりします。
SNSが好きなら、ぜひ出来上がった作品を公開してみましょう。

趣味としてデッサンを学ぶ方法

趣味として気軽にデッサンを始めるなら、学ぶ方法はたくさんあります。
一番のおすすめは、好きな時間にプロ講師から教われる通信講座ですが、ほかにも会場へ出向いて教わる対面形式の講座や、本を買って独学する方法もあります。
それぞれのメリットを踏まえて、自分にあった方法を探しましょう。

3-1通信講座でプロから教わる

自宅で学べる「通信講座」には、以下のメリットがあります。
・好きな時間やスキマ時間で勉強できる
・仕事、家事・育児の合間に勉強できる
・資格の取得までの費用が低め
・プロ講師から指導が受けられる
・何度も繰り返し講義が聞ける
・道具やテキスト、資格証明書の発行など、通信講座によっては手厚いサポートが受けられる
好きな時間にプロ講師からの指導が受けられる通信講座は、お仕事や家事・育児に忙しい方におすすめです。
通信講座によってはプロ講師からの添削が受けられ、苦手なポイントについて的確なアドバイスがもらえます。
デッサン資格の「絵画インストラクター」および「水彩画インストラクター」は、通信講座で取得できます。

3-2対面形式でプロから教わる

「プロの講師に自分のデッサンを直接見てもらいたい」
「デッサン仲間が欲しい!」
そんな方は実際に会場へ出向き、プロ講師に対面で教わる講座がおすすめです。
対面形式の講座には、以下のメリットがあります。
・プロ講師に直接自分が描いた絵を見てもらえる
・疑問点があればその場で教えてもらえる
・要点を押さえたカリキュラムが組まれているため効率的に学べる
・モチベーションが維持できる
・仲間や友達ができる
スクールや対面形式の講座は学習環境が整っているため、モチベーションを維持しやすいでしょう。
会場で仲良くなった方と一緒に、公園でデッサンをするのも楽しそうです。
最近ではZoom等によるオンライン授業が増えているため、地方にお住まいの方や忙しい方でも受講できます。

3-3本などで独学

できるだけ費用を抑え、かつ自分のペースで学習を進めたい方には「独学」がおすすめです。
書店には多くのデッサンに関する本が取り揃えられているため、資料に困ることはないでしょう。
独学には以下のメリットがあります。
・資格取得まで費用がほとんどかからない
・すべて自分のペースで学習が進められる
独学の場合、資格取得までにかかる費用はほぼテキスト代と受験料のみです。
費用を抑えながら資格を取得したい方は、テキストを使用して独学で学習しましょう。

まとめ

絵に自信がない方にも安心な、絵画・デッサン資格をご紹介しました。
デッサンは絵の基礎であり、空間認知力を上げる訓練にもなるため学んでおいて損はありません。
またデッサンは、鉛筆と画用紙さえあれば場所や時間に関係なくいつでも挑戦できます。
ちょっとしたお散歩のついでや、お出かけ先でのスキマ時間にも楽しめます。
まずはデッサン資格を取得し、さらに水彩画や色鉛筆画にも趣味を広げていくのはいかがでしょうか?